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九七式自動砲
第三章　射撃
第一節　要旨
第二十五　射撃教育ノ重要性
自動砲ハ射撃ヲ以テ唯一ノ戰鬪手段ト爲スモノナレバ射撃教育ニ方リテハ綿密周到ナル計畫ニ基キ懇切周密ナル注意ヲ以テ教育ヲ爲シ其ノ目的ヲ達成スルコトニ勉ムルヲ要ス
第二十六　射撃ノ命令、號令
一、射撃ハ通常小隊長ノ命令ニ基キ分隊長之ヲ號令ス
ニ、自動砲ハ分隊ヲ以テ射撃ノ單位トス要
三、小隊長ハ通常射撃スベキ戰車群ヲ示シ射撃セシム
四、分隊長ハ其ノ對向セル部分ニ於テ有利ナルモノヲ射撃ス
五、側防機能等ヲ射撃スル場合ニ於テハ小隊長ハ通當分隊毎ニ目標、射距離、進入法、陣地ヲ示シ射撃セシム
六、分隊長射撃ニ方リ固有修正量ヲ修正セシム之ガ爲命中試驗射撃ノ結果砲ノ射向。射角ノ修正量ヲ的確ニ決定シ置キ砲手ニ豫メ承知セシメ置キ陣地進入ニ先ダチ砲手ヲシテ横尺、照尺上ニ修正量ヲ装セシメ其ノ結果ヲ分隊長ニ報告セシムル如ク訓練シ置クヲ可トス
第二十七　射撃號令及發射
射撃ヲ行フニハ豫メ目標、射向修正量、要スレバ照準點、射距離ヲ號令シ發射セシム但シ對戰車射撃ハ別命ナク五百米ノ照尺ヲ用フ榴彈ヲ用フルトキハ豫メ之ヲ示ス
第二十八　砲手訓練上ノ重點
一、良ク協同シテ機敏正確ニ動作スルコト
ニ、特ニ目標ヲ速カニ了解スルコト
三、脚ノ修正オ速カニ行フコト
四、距離分畫ノ装定正シキコト
五、移動目標ニ對シ正確迅速ニ照準シ發射スルコト
六、目標變換ノ速カナルコト
七、装填ノ確實迅速ナルコト
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