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九七式自動砲
第四章　戰鬪
第一節　要旨
第四十八
自動砲分隊ハ小隊内ノ分隊トシテ教育スベキモノナルモ屡〃獨立シテ戰鬪スルコトアルヲ以テ獨立分隊ノ訓練ヲモ實施セザルベカラズ
第四十九
自動砲ハ分隊ヲ以テ射撃單位ト爲ス
第五十
分隊ハ如何ナル場合ニ於テモ分隊長以下擧止恰モ一體ノ如ク戰鬪シ得ザルベカラズ
第五十一
自動砲ハ獨斷ヲ以テ戰鬪ヲ實施セザルベカラザルコト多キコトニ鑑ミ幹部以下ニ對シ獨斷ヲ以テ事ニ當ルノ能力ヲ具備セシムルヲ要ス
第五十二
自動砲ハ如何ナル困難ノ場合ニ於テモ常ニ一般歩兵ト行動ヲ共ニシ得ルヲ要ス之ガ爲困難ナル地形ニ於ケル行動、夜間ノ行動、臂力ヲ以テスル長距離ノ運動ニモ熟セシムルヲ要ス
第五十三
人員及材料ノ缺損時ニ於ケル戰鬪動作ノ訓練ニハ特ニ重キヲ置キテ教育スルヲ要ス
第五十四
自動砲射撃ノ要訣ハ好機ニ投ジ不意ニ射撃ヲ開始シ至短時間ニ效力ヲ収ムルニ在リ之ガ爲砲及陣地ノ秘匿、射撃準備ノ周到、距離測定ノ正確、射彈ノ觀測、修正ノ適正ヲ期スルヲ要ス
第五十五　自衛
一、自動砲ハ自ラ警戒ヲ嚴ニシ監視ヲ怠ルベカラズ
ニ、戰車ニ對シ肉薄攻撃ヲ準備シアルベシ
三、砲、爆撃ニ對シ、對空遮蔽ニ注意スベシ
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