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第二節 教練
- 第八十八 駄載及卸下教練
- 一、砲ヲ解クトキ(組ムトキ)撃突セシメザルコト
ニ、砲身ノ分解、結合ニ方リテハ槓桿ヲ装填口ノ中央迄引キ活塞頭ヲ保護ズルコト
三、砲身ヲ脱スルトキ左手ハ第三連結管ニ近ク右手ハ砲口部ヲ握リ左手ヲ以テ保持スル如ク右手ヲ以テ眞直ニ前方ニ脱ス
此ノ際第二、第三連結管ヲ駐退機ニ撃突セシメザルコト
四、砲身ヲ結合スルニ方リ段隔螺及「ガス」喞筒ヲ尾筒ニ撃突セシメザルコト
五、砲身ヲ駄載スルニ方リ「ガス」管ヲ上ニシテ駄載スルコト
六、尾筒搖架ヲ駄載スルニ方リ照星ヲ馬背ヨリ勉メテ離隔スル如クシ又活塞ヲ縛著セザルコト
七、兵器ノ縛著ヲ確實ニ行ヒ以テ動搖ノ爲生ズル兵器ノ衰損、落失等ナカラシムベシ
- 第八十九 行進
- 一、砲ヲ地上ニ置ク際撃突セシメザルコト
ニ、諸動作ヲ行フニ方リ砲ニ衝突セザルコト
三、分解搬送ニ方リ「伏セ」ノ動作ニ於テ砲口制退器ヲ地ニ著ケ又ハ砲尾搖架ヲ地ニ撃突セシメザルコト
四、駄載行進ニ於テ樹木等ニ駄載物ヲ撃突セシメザルコト
- 第九十 陣地進入
- 一、陣地進入ニ方リ點檢スベキ事項
１、砲ノ各部ノ點檢
イ、砲口制退器ノ結合確實ナリヤ
ロ、砲身ノ結合正シキヤ(連結螺廻止ノ位置ニ注意スルコト)
ハ、規整子分畫ノ測合ノ正否
ニ、「ガス」喞筒蓋ノ結合正シキヤ
ホ、駐退機ノ機能良好ナリヤ
ヘ、安全栓ノ機能良好ナリヤ
ト、尾筒低栓ノ機能良好ナリヤ
チ、砲尾機關ノ機能良好ナリヤ
リ、腔中藥室ニ異状ナキヤ
ヌ、彈倉止及彈倉止把子ノ機能良好ナリヤ
ル、前脚頭廻子ノ機能良好ナリヤ
２、彈倉及彈藥ニ就キ點檢
イ、彈倉内ニ於ケル彈列正シキヤ
ロ、彈倉口部ハ變形シアラザルヤ
ハ、彈倉ばねノ結合正シキヤ
ニ、彈倉ニ塵埃附著シアラザルヤ
３、匍匐ニ方リ機關銃ノ如ク引摺ルコトナク前、後脚ヲ持チ上ゲテ推進スル如クシ特ニ砲口ヲ地ニ突込マザル如ク注意スベシ
４、射撃ノ爲砲口ハ少クモ地上ヨリ約十五糎離スモノトス
- 第九十一 射撃上ノ注意
- 一、射撃間連結螺廻子ノ位置ニ注意スルコト
ニ、砲尾機關ヲ開退スルニハ槓桿ヲ十分後方ニ引キタル後舊位ニ復スルコト
三、射距離ヲ装スルニハ照尺轉輪止ヲ十分壓下シ照尺轉輪ヲ廻ハスコト
四、装填シタル後ニ於テハ砲口前ニ出デザルコト止ムヲ得ズ出ヅルヲ要スルトキハ彈倉ヲ離脱スルコト
五、安全装置ト爲スニハ砲ノ機能上活塞ヲ約二粍後退セシムル以テ要スレバ槓桿ヲ引キテ装スルコト
六、「撃方止メ」ニテ砲尾ヲ閉鎖スル際ニハ槓桿ヲ十分引キテ之ヲ保チ確實ニ藥室ノ點檢ヲ爲シ殘彈ノ有無ヲ確ムルコト
七、空撃ハ保存上有害ナルヲ以テ之ヲ行ハザルコト
八、屬品箱(携帯嚢)内ノ豫備品ハ豫メ砲ニ適合セシメ置クコト又箱内ニハ常ニ木綿(或ハ雜巾)ヲ充填シ内用品ノ動搖ヲ防グヲ要ス
九、砲ノ照準點竝ニ規整子分畫及屬品箱ノ内用品ノ品目ヲ記載シテ屬品箱内ニ入レ置クヲ可トス
一〇、「前進用意」二番ハ四番ノ砲尾機關閉鎖ヲ確メタル後前ニ出ヅルコト
一一、空包射撃ヲ爲ストキハ砲口制退器ヲ脱シ加壓器ヲ装著スルコト
一二、實包射撃ニ方リ加壓器ヲ装シ又ハ砲口制退器ヲ装スルコトナク行フトキハ砲ノ後坐量過大トナリ砲及人員ニ危害ヲ及スヲ以テ嚴ニ注意スルヲ要ス
一三、藥莢蹴出口ノ下方ハ特ニ沙塵ニ注意スルコト
- 第九十二 其ノ他ノ注意
- 一、風塵甚ダシキトキハ塵埃ノ附著ヲ防グ爲使用直前迄砲被ヲ取ラザルコトニ注意スベシ特ニ機關部ニ塵埃ヲ侵入セシメザルコトニ注意スベシ
ニ、雨雪天ニ使用シタルトキハ砲ノ内外部ニ附著セル水分ヲ十分拭淨スルヲ要ス若シ腔中ニ水分殘存スルトキハ之ガ爲腔中ノ膨脹ヲ起スコトアリ
三、夜間ノ注意
砲、彈藥箱等ニ標識ヲ附シ之ニ衝突スルヲ防グコト
標識ハ砲口制退器、槓桿、彈倉止把子、照星、照門、前、後棍ノ握革、彈藥箱負革等
屬品箱ニハ音響防止ノ爲雜巾等ヲ入ルルヲ可トス
第一篇 自動砲教練ノ參考終
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