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十九丁表
 にありとすゝめ給ふなり
第九
○弥.みな人の阿.ありやなしやと弥.みゆるかな阿.あはれはかなき弥.みをいかゝせん
 これは經文.きやうもんに。露.つゆの如.ごとく。電.いなひかりのごとく。幻.まほろしの如.ごとく。泡.あは
 のごとくなと。有.あるかとおもへは無.なきたとへに説.とき給ふ
 心なり。あはれはかなき身.みなればいかゝせん。たゞ
 佛の道.みちに入て證得.しやうとくせば。
二世.にせ安樂.あんらくなるへしとの
 御心こもれる御哥にや
第十
○陀.たちまちに無.むらさきの雲.くも.たなひきて無.むかへたまはれ陀.たれか留.とまらん

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