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十九丁裏
　衆生.しゆじやうの心水.しんすい清.きよければ。忽.たちまち佛の光.ひかりうつらせ給ふ
　されば川岸.かはきしにつながぬ舟.ふねはとまるとも。誰.たれか此世に
　とゞまらん今こそ煩悩.ぼんなうをやめて。弥陀.みだの來迎.らいかうを待.まち
　奉る程.ほどに。たちまちに紫雲.しうんたなびきてむかへ
　たまはれとなり
第十一
○佛.ふみもみん南.ながらの橋も佛.ふりにける南.なにはのことも佛.ふりみふらすみ
　長柄.なからは推古.すいこ天皇の御宇.きよう。沼.ぬまにて有.ありを。所ゝ嶋梁.しまはし
　を築.きづき給ひ。孝徳.かうとくの御宇。都.みやこ造.つくりしたまふ
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