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一首.しゆの哥をたてまつる。「清.きよくとも一たび落.おちよ瀧.たき 川の濁.にごりて後.のちはすまぬものかは。とよみて口説.くどき ける時。其.その返.かへしとて。上.かみの御哥をよみ給ひ。嘗.かつて うけひきたまはざれば。息女.むすめは自害.じがいせんとせしゆへ。 しからば今宵.こよひ我.わが寐局.ねまへ來.きたるへしとあるを。女悦.よろこひ て夜.よのふくるを待.まち。寐家.ねやへしのび入.いり。かの旅僧.りよそうに いだきつけば。僧にはあらで馬槽.むまぶねなり。こは妖化.ばけもの かと驚.おどろき。よくゝゝ見れば馬槽のうちに。大師の |
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