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鳴緋矢々々
鳥も通わぬ山中 新家でございやすけれど 住めば都でございやすのを
これ こちの人 赤服でんでん虫 甲斐性被り 貸家様
またしよとて お出でなしたね ア ヒヤヒヤ
（参）日本音曲全集七（鳥組）
鳥も通はぬ、山なれど、住めば都よ、我で里よ。
雨や霰と 鉄砲の弾が 降り込みますぞえ 敵へ打ち込みましょかのお
これ 大将はん 小隊中隊大隊連隊 皆進み 分捕り豪胆
また手柄しよとて 打ち出たね ア ヒヤヒヤ
馬車も通わぬ 先斗町でございやすけれど 見れば郭でございます
のうこれ 御客様 どちらを見ても大愉快
散れまたしよとて 催しんせよ ア ヒヤヒヤ
原文
(1オ〜2オ)
鳥も通わぬ山中三新家で御座イやすけれど住バ都で御座いやすのを是こちの人赤服でんヽヽ虫かいしよかむりかしや様又しよとて御出なしたねヒヤヽヽ
雨やあられと鉄砲の玉が降込舛ぞへてきへ打込ましよかのを是たいしよはん小たい中たい大たい連たゐ皆進分取光胆又手柄しよとて打出た子ヒヤ
馬車も通ぬ先斗町て御座いやすけれど見れハくるわて御座い舛のうこれ於客様どちらを見ても大ゆかい散れ又しよとて催しんせよアヒヤヽヽ
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