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大津絵
伊勢参りの 合い宿で
堅い約束 石部の宿で
旅の空申す 恨み草
その間に不時に 起こされて
解かれたるお半をば 解いたる長右衛門
それから思いが 明らかに
色のいろはの お師匠さん
手本を書いて 貰うた床の内
嬉し恥ずかし 初枕の
気を紅葉の色 顔に出る
(参)はうた俗曲名曲集(お伊勢参り)
お伊勢参りに、石部の茶屋であつたとさ可愛い長右衛門さんの、岩田帯、〆たとさエツサツサノヽヽヽヽヽヽエツサツサノサ
原文
(38オ〜38ウ)
伊勢参りの合宿でかたい約束石部の宿で旅の空申怨み草。其まニふじいニおこされて解被タルお半をバ解タル長右衛門。其レから思か明等ゆかに。色のいろはのお師し与さん
クル
手本を書て貰タ床の内。嬉しはづかし初枕之氣をもみじの色顔ニ出ル
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