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小栗判官
小栗絵巻（宮内庁蔵）
御上人も胸札に 書添こそはなされける この者を 一引き引たは千僧供養 二引き引たは万僧供養と 書添をなされ 土車を作り この餓鬼阿弥を乗せ申し 女綱男綱を打てつけ 御上人も 車の手綱に縋りつき えいさらえいと お引きある
......
照手 このよし聞こしめし あまりのことのうれしさに 徒や裸足で走り出で 車の手縄に縋りつき 一引き引ては千僧供養 夫の小栗の御ためなり 二引き引ては万僧供養 これは十人の殿原達の御ためとて よき回向をなされてに
（説教節『小栗判官』）
いざりくるまにのりじゆんれいをする人々これをたすけてくるまをひく
いざり信心あさからずくわんをんのれいげんにてあしたち車に姓名をしるし寺におさめ礼拝す
西国三十三所一番
ノ
札所紀
ノ
国那智山
小栗判官一代記略図（遊行寺長生院蔵）
1766年刊『岩屋物語』
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