碑（写真左）にいわく、

　辰巳経世先生はマルクス主義経済学者として、関西大学にて教鞭をとり、その主義に徹し、生涯を捧ぐ。
（一八九九〜一九四二）時、苦難の時代。たたかい半ばにしてやみ。一九四二年八月十七日、この家に眠る。齢、四三才。
　妻にして、友なる　ちゑ氏は　その遺志を記念し　この家を“婦人の家”として　贈らる。

　現況は、一見廃屋のようにひっそりとしているが、紛れもない千里山様式の家屋である。門柱には「婦人通信西日本支局」の表札が掲げられている。千里山西五丁目47。