千里山西一丁目34（旧千里三番町）にある、極めて古風で、他の千里山様式の家とも異なる独特の雰囲気を持った家。現在の主は不動産鑑定士である。さすが目が高いと言うべきか。

　旧千里通と旧四條通の交差点南東角。和式の家だが、尖った屋根が珍しい。

　右側の家は、上と同じ家を反対側から見たところ。この二軒の和式住宅に共通しているのは、玄関脇に、明らかに洋間と見られる張り出しがあることだ。これは、関東／関西を問わず、大正後半から昭和初期にかけての新興「高級」住宅街で「文化住宅」と呼ばれた代表的なスタイルでもある。

　土台は開発当初の特徴を示しているが、敷地内は既に更地になってしまった。千里山西三丁目6（旧四條二番町）。

　くすんだオレンジ色の西洋瓦と漆喰壁が印象的な家。千里山西一丁目31（旧千里四番町）。