融通念仏宗中祖法明上人六百五十回遠忌練供養：本尊天得如来

融通念仏宗中祖法明上人六百五十回遠忌練供養(1998/5/5)

　金ピカの二十五菩薩の後に、白塗りの地蔵菩薩が登場すると、妙に視覚的なインパクトがある。見物の子供達も、ここで一番歓声を上げていた。うっかり念仏を怠って、極楽往生し損ねても、地獄で仏、地蔵菩薩に敗者復活戦を頼めなくもない。万全のケアというわけだ。いよいよその後で、錦に包まれ、天蓋付きで、高僧に抱えられて登場するのが、本尊十一尊天得如来の軸。要するに阿弥陀如来の来迎図だが、十菩薩を伴っているのが融通念仏宗独特の特徴で、宗祖良忍の感得による。