千里山団地・月が丘南部 -- 阪急線西側からの部分パノラマ

　半世紀近くの間、千里山の一方の中心となってきた千里山団地にも、変化の波が押し寄せつつあります。団地のシンボルである給水塔の目の前に、巨大なマンション棟「グランアークス」が出現し、団地景観は一変しました。同様の「民営化」建て替えの例は、他にも見られます。

　団地の西辺から北側にひろがる「月が丘」地域は、永楽園や団地と、佐井寺に残された農地・山林との間に挟まれた境界的な場所で、性格の異なる様々な種類の住宅が次第々々に増加して現在に至っています。また、このあたりは、千里ニュータウン建設とそれに伴う阪急千里線の延伸によって、大きく景観が変化した場所でもあります。

解体されマンション用地に なった星が丘９号棟	市営千里山住宅(1984)45戸 旧小坪住宅(1951)	千里山団地の花見雪洞 阪急で通勤通学する人の間で 意外に有名だったりする

　千里山駅から南千里にかけて、高架線ではないのに、踏切が一つもありません。地下道といくつかの跨線橋が見られますが、いつ見ても人通りが多いとは言えません。元は一つの狭い谷だった線路の東西は、交流の少ない二地域に分かれたままのように見えます。