11/12(WH)

		Vf	If	Vp	Vg	Ip	Rp	AF	TC	Bulb	Source
WD-11 WX-12	FD	1.1	0.25	22.5 45 67.5 90	- 0-1.5 0-3.0 -4.5	- 1.1 1.8 2.6	- 18000 17000 16000	6.5	Det. 340 360 430		RRT1929
WD-11 WX-12	FD	1.1	0.25	90 135	-4.5 -10.5	2.5 3.0	15500 15000	6.6	425 440		RC10
WD-11 C-11 WX-12 CX-12	同上									4+1/8* 1+3/16 4+11/16* 1+7/16	RC11
RCA-11 RCA-12	同上									T-8 T-10	RCA1937
864	F	1.1	0.25	90	-4.5	2.9	13500	8.2	610		Frank
864	F	1.1	0.25	135	-9	3.3	Non Microphonic				NJ7P
264	F	1.1	0.25	135	-9	3.3	Non Microphonic				NJ7P
264	Replace with 864										ALLIED1952

　199によく似た、WestingHouse製の球。同社製の WR21 等から進化したものらしいが、乾電池点火に便利なように、より低いフィラメント電圧で動作する。RCA の Radiola III に使用されたことで有名。

[01]	[02]	[03]	[04]	[05]

(WD-11)	CUNNINGHAM -C-11-	RADIOTRON WD12 RCA	CUNNINGHAM C-12	HYTRON 864 VT-24

　WD-11 の特徴である、WD-4-Pin ベースは、写真[01][02]のように、プレートピンだけが太い、独特のもの。袴状のベースは、199と同様、小型UVソケットへの誤挿入を避けるためだろうか。一方、12 という番号を持った姉妹球は、蓄電池ラジオのUVソケットに適合するよう、太いベースが用いられているが、球体には、細型[03]と太型[04]の両タイプがあった。

WD-4-Pin
WD-11, RCA-11, C-11
UV Bayonet
WD-12, C-12
UX Bayonet
WX-12, RCA-12, CX-12
UX Non Microphonic
264, 864, VT-24

電極は基本的には同心円状・単線フィラメントだが、後には平型電極・逆Ｖ字フィラメントのものも見られるようになる。いくつかのサンプルは、ソフトバルブのように透明だが、ステム両側に塗布された白い"Sutherlin Lime Getter"がゲッタの役をしている(<Ootsuka1994>)。


[02] C-11	[03] WD12	[05] VT-24

　864/VT-24 は、11 の耐振高信頼管として紹介されることが多いが、こちらは、バヨネットピンのないUXベース。サンプル[04]は、平型プレート・逆Ｖ字フィラメントの電極構造が、マイカ板で管壁にしっかり固定されている。グリッドにはＵ字形放熱フィンのようなものまで付いていて、とても近代的なスタイルに見える。下図は、耐震性を発揮したリボン式マイクロフォン用プリアンプ回路例。

Ribbon Microphone Pre-Amplifier : RADIO NEWS 1933.7

　下に掲載するのは、RCA WD-11 の箱だが、これは「元箱入UX201A」と称するものを買ったところ、箱は WD-11、中身は 201A だったという来歴のもの。看板に偽りありではあるが、この箱の方が面白いので、文句を言う気にならなかった。プレート電圧の上限値が、100V となっていることに注目。

二桁ナンバー管名鑑