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二桁ナンバー管名鑑

		Vf	If	Vp	Vg	Ip	Rp	AF	TC	Rl	PW	Bulb	Source
52	F	6.3	0.3	110									NJ7P
52	F	6.3	0.3	110	0	43	1750	5.2	3000	2000	1.5		Yamakawa1995

　1933年以降、主としてRAYTHEONが造っていた球で、46 と同様、Ｂ級プッシュプル出力管とＡ級ドライバを兼ねることを意図していたらしい。詳しい資料が見あたらず、上記の規格表も不完全なものだ。6.3Vフィラメント、低Ｂ電圧からは、自動車ラジオでの使用が想定される。直流電源ラジオ用という記述も見られるが、直熱管なので直列点火しづらく、ちょっと難しいのではないか。疑問。

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RAYTHEON
F2

　ナス管として登場した当初は、楕円プレートの内側に三つのグリッドを持ち、第三グリッドはプレートに接続されていたらしい(<Ootsuka1994>)。つまり、RAYTHEONの五極出力管 LA の第三グリッド接続先を変えただけの構造だったようだ。写真のサンプルには第三グリッドはなく、マイカ板の孔にその痕跡だけが見られる。この姿を見ると、6A4 から第三グリッドを取り去った球、と言うのがふさわしい。

RAYTHEON

　いかに低電圧・省電力とは言え、三本使いのＢ級プッシュプルで1.5Wという定格出力では、生き残る場所を確保するのは難しかったのではないだろうか。RAYTHEON以外のメーカーが手がけたがらなかったとしても、仕方のないことだ。

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