ARCTURUS A.C. AMPLIFIER 28 PATS.PENDING 15V.

　詳しい資料がないので、この球の性格は、今ひとつよくわからない。ブルーガラスのTipTop管であることは別としても、電極の造り等、初期の 227 の中でも同社の初期型 127 と酷似している。ステムからは、5本のリードが引き出されているが、カソードのリードは、1番ピンに接続されている。内部にゲッタは仕込まれていない。

ARCTURUS TYPE 28

　疑問点の多い真空管だ。まず型番は、"28"であって"128"ではない。傍熱管初期には、Rogers 32 のような、メーカー独自の二桁型番が現れているから、これもその一つかも知れない。また、回路自由度の高いUYソケットを採用せず、カソードをヒータピンと共用にしてまで、バヨネットピン付のUXソケットにこだわったのはなぜだろう。そして特異な高電圧・大電力のヒータ。いろいろな意味で過渡期の製品と言える。