77

		Vf	If	Type	Vp	Vg2	Vg1	Ip	Is	Rp	AF	TC	Bulb	Source
RCA-77/C-77	H	6.3	0.3	5S	100 250	60 100	-1.5 -3	1.7 2.3	0.4 0.6	650000 1500000	715 1500	1100 1250	ST-12	RC11
UZ-77		6.3	0.3	5S	250	100	-3			1500000	1500	1250		T1934.6
RCA-77	H	6.3	0.3	5S	100 250	60 100	-1.5 -3	1.7 2.3	0.4 0.5	650000 1500000	715 1500	1100 1250	ST-12	RCA1937
UZ-77	H	6.3	0.3	5S	100 250	60 100	-1.5 -3	1.7 2.3	0.4 0.6	650000 1500000	715 1500	1100 1250	115*38	T1937.3
UZ-77	H	6.3	0.3	5S	100 250 250	36 50 100	-1.95 -1.95 -4.3	プレート検波		Rl=250000,Rk=12500 Rl=250000,Rk=3000 Rl=500000,Rk=10000			115*38	T1937.3
UZ-77	H	6.3	0.3	5S	250	100	-3	2.3		1500000	1850	1250	115*38	T1940(Ueno)
UZ-77	H	6.3	0.3	5S	100 250	60 100	-1.5 -3	1.7 2.3	0.4 0.5	600000 1500000		1100 1250	ST	T1962

　57, 6C6 との外観上の最大の違いは、四極管以来の伝統であるプレート外部のシールドを持っていることだ。

　規格表上は、57, 6C6, 6J7 と 77 との間に大差はないように思える。しかし、57, 6C6, 6J7 グループのプレート特性が広範囲でフラットであるのに対して、77 は低電圧域で急激に電流が下がる。

　1933年頃の米国の雑誌記事や広告で球構成の明記されているものを見ると、自動車ラジオには 77, 78 が多く用いられ、直交両用ラジオでは 6C6, 6D6 が優勢のようだ。家庭用交流ラジオも6.3V化されるオクタル管時代になると、6J7, 6SJ7 は(少なくともGT管については) 77 と同様の構造を採用するが、電気的特性は 57, 6C6 が継承され、77 は後継球を得ることができなかったようだ。

　日本でも製造販売はされたが、6.3V管不振のまま、戦前のうちに 6C6 に統合され、廃止の憂き目を見た。遺品もあまり多くない。ちなみにサンプルのNEC球は、MC-630-A との複番だが、<Ookuma1940>における MC-630-A の規格は<T1940(Ueno)>における UZ-77 と同規格。


RCA VICTOR 77 626	77 MADE IN U.S.A. MADE FOR Westinghouse 2U	UZ-77 NEC MC-630-A