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扇風機のような電気ストーブ。怪しげな「オゾン発生器」。四天王寺境内の隅の方に店を広げたおっちゃんのモットーは「わしゃ、動くモンは『動く』動かんモンは『動かん』と正直に言うんじゃ」というもので、それはポータブルプレーヤーがちゃんと動くことをデモンストレーションするために、傍らの電柱から電気を引いてしまう程徹底している。そのおっちゃんが「これは真空管がヘタっとるんで、よう鳴らんから九千円じゃ」と言うのを、更にちょっぴり値切って買ってきた。虫損がもっと少なければ、もう少し高い値段でもいいような気がする。ともあれ財布の中には千円札八枚しかなかったのだから、仕方がない。 普通なら、この後に「補修」のページが続くが、このラジオに関しては補修はしばらくお預けにして、しばらくの間部品を「百均鍋敷単球ラジオ」に提供してもらうことにした。 |