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砂子谷新池の西南、砂子橋を渡った高川左岸の尾根は、下新田と佐井寺の村境地帯で、いくつかの皿池が小さな谷を囲む棚田を潤していた。ここに公団の千里春日台団地が建設された際、尾根北面の排水が過度に急激になることを避けるため、小さな調整池が設けられた。しかし、団地内の駐車場ニーズが増大して、もったいなくなったのだろう。池の上に屋根をかぶせるような形で、近年、駐車場が作られた。駐車場面と池との間は、厳しく囲われており中の様子はよくわからないが、、オーバーフロー口から覗くと、ふだんはほとんど水がないため、不気味な空洞があるだけだ。この中で死体になってしまうと、なかなか発見してもらえないに違いない。こうした調整池は、宅地開発中はよく設けられ、開発後もしばしば残されるが、このように半地下化してしまうのは、千里では珍しいケースだ。 |