二桁ナンバー管名鑑
53


Vf If Vp Vg Ip Rp AF TC Rl PW Bulb Source
RCA-53/C-53 H 2.5 2.0 250
294
-5
-6
6
7
11300
11000
35 3100
3200
parallel ST-14 RC11
RCA-53/C-53 H 2.5 2.0 250
300
0 14.0-125
17.5-125
Class B PP 8000
10000
8.0
10.0
ST-14 RC11
UT-53 H 2.5 2.0 250
300
0 14
17.5
Class B PP

112*45 T1940(Ueno)
UT-53 H 2.5 2.0 250 -5 6.0 11300 35 3100

ST T1962

UT

 1933年に相次いで登場したB級プッシュプル用双三極管。19, 79 等の親分格。さすがに 46 にはかなわないが、それでも出力段をST-14管一本でまかなって10Wの出力は御立派なもの。パラレルのA級増幅は、B級プッシュプルのためのドライバとしての用法。つまりドライバと出力段で、二本セットの使用がお奨めというわけだ。
Radiotron PHILCO
RCA Cunningham
Radiotron
53
L 8
PHILCO
53
0 4
M-R

 RCA Cunningham球は、なぜか両プレートがことさら近接した配置になっており、グリッドにはU字型の放熱フィンが互い違いに付いている。PHILCO球の方は、放熱フィンがなく、プレートのリードは、上部からプレート外側の太い支柱に接続されて下る。

Radiotron PHILCO
RCA Cunningham PHILCO

 B級プッシュプル市場をめぐるシェア争いで、53 双三極管族は、46 ダブルグリッド族に競り勝ったと言っていいだろう。46 一派に有力な後継がなかったのに対して、53 は6.3V化されて 6A6、更にオクタル化されて 6N7 として生き残ったからだ。


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