NATIONAL UNION 19 X	19 E7E MADE FOR CANADIAN MARCONI COMPANY

	NATIONAL UNION ST12。同じ形をした二枚のマイカ板が、上下で電極を支持している。しかし、よく見ると、管球に電極を固定している両翼のマイカは、これとは独立に、プレートに直接付けられている。フィラメントは各々逆Ｖ字形で、下部で並列に接続されている。上部は、逆Ｌ字形の極細のスプリングで懸架され、各々の支柱は、二本並んで両プレート間を下り、ステムの中央付近に植え込まれている。
	カナダ MARCONI T管。長方形プレート。逆Ｖ字形フィラメントの懸架は、Ｓ字形水平支柱に細スプリングを組み合わせた珍しい方式。ステムが短いので、全体的に背が低く、コンパクトな形状。

　日本で 19 が活躍した形跡は、ほとんどない。やや似た球として、あまりgmの高くない軍用球 UZ-31MC がある。<Fujimuro2000>では、旧陸軍用無線機用に、入手困難な UZ-30MC の代用としてT管の 19 が使えるとしている。