高川・天竺川中流と流域の池 １：皿池跡 ２：新池跡 ３：今池跡 ４：八幡池 ５：桝池跡 ６：山ヶ池 ７：菰ヶ池 ８：中池 ９：山の池(若竹池) 10：新池跡 11：うづわ池 12：東中央広場(鴻池跡) 13：新宮池 14：鎌池 15：江坂大池 Ａ：緑地公園駅 1885(明治十八)年測 二万分一之尺 　高川(右)と天竺川(左)に挟まれた溜池密集地帯は、現在の服部緑地。 　新御堂筋・北大阪急行線は、江坂大池の東を通り緑地公園駅[A]を経て、下新田集落・桃山台駅に向かう。

　千里丘陵の南西の端。高川と天竺川は、ここで丘陵を離れ、天井川化の傾向を示しつつ、神崎川に向けて並走する。南の平野部も、天竺川より西の豊中台地も、かつての水田のほとんどは、工場・商業地・住宅街に変貌した。それに伴って、溜池の大部分も、消滅したり縮小されたりして、原形をとどめていないものが多い。しかし、服部緑地内の池群だけは、多少の出入はあるものの、ほぼ上の地図と同等の数・規模で生き残り、養魚池やボート池として、人々に親しまれている。幸せな老後と言えよう。